おやすみターフ〜良縁を連れて

9月3日、黒猫のターフちゃんが亡くなりました。 4回目の心筋症発作でした。
ターフちゃん お花に囲まれて


3回目の発作が起こる少し前、ちょっと様子がおかしかった。

最初の発作で後ろ足が麻痺し、多少は動けるようになったものの、足を引きずっていたターフ。
その足で、走り回り、ジャンプやダッシュをしていたのに、急にしなくなっていた。
足をぐねったのか、それとも心筋症の前発作か? 

通院して入念に診てもらうと、心筋症が関係しているモノではないとわかり、一安心。
右前足が痛いようで、診察台に足を付けない。レントゲンでは異常なし。
激しい運動をしていたし、タワーから降りる時にでも、ぐねって、まあネンザですな。そんな感じでした。

「後ろ足の末端も、血流ありますよ」獣医さんが嬉しそうに言ってはった。

ターフの血管はとても細い。
点滴や血管確保の際、慣れている獣医さんでさえ、目を細めて集中を高めてトライされていた。

血栓が出来て飛んだ場合、血管の細いターフが重篤な状態にすぐ陥ることは、十二分に承知していた。
なんしか、既に2回血栓が出来て発作が起こっている。幸い2回とも、素早く対応する事が出来て、助かった。

例えキチンと投薬を続けても、遅かれ早かれ、発作が起こり亡くなってしまうことも、常に頭に置いていた。

毎日お薬を飲ませる度に「ターフ、おりこさんやねえ。ターフじゃなかったら、こうは上手く出来ひんデ〜」
そう言って撫でて褒めて、ターフの柔らかな毛並みと体を撫でながら、撫でられなくなる日を少し想像する。

「お願いやから長生きしてな、ターフ」 私がそう言うと、ターフは必ずキョトンとしていた。
そんなん言われたって、困るよね。 ターフが返事に困ってるのがわかっているのに、言わずにおれなかった。
いつか来る別れの日を、なんとなく想像することで、その日に備えていた。



出勤前、ターフの様子がおかしいのに気が付いた。瞳がいつもより大きい。呼吸数は…大丈夫。
足の付け根に触れ、脈をみる。大丈夫。 でも何かおかしい。胸騒ぎがする。
職場まで送ってくれた旦那さんにターフのことを申し送り、仕事へ。
旦那さんは買い物に行く気だったけど、真っすぐ帰宅。 ターフは発作を起こしていた。

すぐに病院へ。
道中、旦那さんは、病院へ着くまでの間、意識が無くなりそうなターフを大声で励まし続けた。
前回同様の処置をしてもらい、説明を受ける。

酸素室に居るターフは、少し楽になったようで、声をかけると嬉しそうにウインクを返してくれた。
2回目の発作・治療後、獣医さんが「心筋症の発作に2回耐えられた子は、この子だけですねえ」とおっしゃった。

今回で3回目。 治療は長引くだろうけど、何とか乗り切れそうだ。
私達も獣医さんスタッフさん達も、酸素室で少し落ち着いた様子のターフを観て、そう思った。




翌日の明け方。 4回目の発作が起こり、ターフは亡くなりました。
滝ちゃん ターフねえねえ、寝てるの?
一番最初の発作を起こした時から、覚悟は出来ていた。日々、ターフとの毎日を楽しく濃密に過ごしてこれた。
それでもやっぱり、辛いっすわ。


覚悟の甲斐があったせいか、取り乱すことも泣くこともナイ。
看取りに慣れたというか、我が家なりの猫との過ごし方・見送り方が自然に出来上がっていた。
こんなにも、辛く悲しく感じられるのは、幸せなことだと、心から思える。

ターフ、ありがとうやで。 パトカーで初めて見かけてから今日まで、いやこれからも、おおきにやで。



ターフが発作を起こす前日、旧知の友達から、子猫を迎えたい家族が居るんだけどと連絡があった。
迎えたい子猫は生後2ヶ月ぐらいが良いとの話で、ウチの保護猫には居てないな〜。

と、海生(カイ)くんの保護主さんが給油に来店、開口一番「子猫、また拾っちゃった〜♪」
黒白兄弟 超臭い
懲りんオバハンめ。 む! 子猫やと? 詳細を聞き、その子猫を里親さんに紹介するよう説得。
赤ツナギ家での一夜
めっちゃ渋ってましたが、何とか了解を得、3日にお見合いをする段取りを付けました。


3日、ターフとお別れした夕方、子猫を迎えたいご家族二組を連れて友達がスタンドに到着。
ちょっと気が強い風の、黒白八割れオスくん
おっとり系にみえる、黒白ぶち模様オスくん
お会いした瞬間にわかったけれど、色々お話を聞き、子猫と触れ合ってもらい、安心して託せる方だと思えた。


2匹居た子猫は、それぞれのお家に迎えてもらえました。
大事な大事な保護猫ターフが亡くなった日に、多頭飼い崩壊しかけの飼い主宅から引き上げた子猫が良縁に結ばれた。

辛い事と嬉しい事は、常に共にある赤ツナギ家。
きっとターフが配慮してくれたんやろな。 あんまり気を遣わんでえーで、大丈夫やさかいに。


ホンマにウチの保護猫達は、つくづく私達の背中を押してくれるのぉ〜。
頼りなく思われてるのかも知れん。ゴメンやっしゃ!



☆頑張り屋さんのターフ。元気で走り回ってた頃の動画が確かあった筈。探してみよう!!☆

ベッドルームの枕元に、こんなん飾ろうかな。ターフっぽいやん!!



募集記事一覧に掲載していた、ターフの紹介をココに残しておきます。本当に可愛く賢く頑張り屋さんでした。
ターフちゃん 2014年夏ターフちゃん。ゲート達と一緒に保護。保護時ターフだけ目ヤニ無しで元気でした。
明るくおきゃんで賢く気配りも出来る優等生さん。甘えん坊でガッツがあり、しつこくなく欠点が見当たらない良い子。
家の中の雰囲気の悪い時、さりげなく中和活動しています。本当に良い子! でも最近はワガママ多し。
ワクチン二回接種済み、2014年2/12避妊手術済みです。
※2015年1月20日に血栓症で両後ろ足が麻痺し、集中的に治療・以後も投薬を続けており順調です。
少し歩き方に違和感がありますが、日常生活は問題なく送れています。走るし登るしジャンプまで!
追記事項:2015年12月19日に血栓が再び飛び、集中治療・以後前回同様に回復しました。
生涯投薬が必要ですが、ちゃんとお薬飲んでくれてます。
2013年9月初旬産まれ。保護日は2013年9/25。

テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット

おやすみ、サウス

6月3日。 2日に緊急入院したサウスちゃんが亡くなりました。
サウスちゃん お花に囲まれて


エイズ陽性でカリシウイルス持ちのサウス。
口内の状態が良くなかったので、クマ笹エキスで口内を綺麗にし、マジカルパウダーという杏仁の種成分のデトックスサプリを飲み、乳酸菌パウダーで歯磨きしていました。
臭かったお口が少しマシになり、食欲もあったけど、みるみる痩せていき…。

2日の朝、いつもの口内お手入れの後、退院サポートをシリンジで7ml食べた直後、パタンと倒れました。
体調が悪かった旦那さんでしたが、夕方一番に病院へ。
すぐに酸素室に入り、輸血することに。


私の仕事が終わったのが夜8時過ぎ。すぐに病院へお見舞いに行きました。
サウスは「あー!来てくれたんや〜嬉しい!!」と、スクッと立って、撫でて!!と欲求。
酸素室に居てて輸血中やし、ちょっと無理やな〜。ケース越しに色々と会話。

「ね、この人めっちゃ疲れてはるよ。大丈夫なん?」と、院長先生を観て言うサウス。
院長先生に向かって何回も鳴き、その度に私をチラッと観る。
もう1人の獣医さんにも、何か言ってるようだ。


サウスはとってもおしゃべりな子で、常に大きな声で話し掛けてくる。
サウスちゃん 子守り得意!
毎回、何を伝えて来ているのかわからないなりに、たぶん○○と言ってるんだろうと推定し、返事をしていた。
サウスは本当は何を話してたんだろう。


2009年に保護したサウス。保護時の体重は1.2キロだったか。
鼻水で鼻と目は塞がれ、喉は鳴き過ぎたのか枯れていた。
紙のようにペラペラな体なのに、お腹には赤ちゃんが居た。

何とか堕胎と不妊手術が出来て、体力を回復させてから退院することにしたのに、中々体がふっくらしなかったな。
ご飯より人が好きなサウスは、ご飯を出してもらっても、スタッフさんや獣医さんにスリスリゴロゴロして食べなかった。

入院中に里親希望さんが現れて喜んだのに、希望者さんは何かと理由をつけては迎える日を再三延ばすので、こちらからお断り。
これがキッカケで、サウスちゃんの里親募集は長年中止にしたままだったなぁ。



亡くなった時は、1.7キロだった。
サウスの亡き骸を観ながら、今まで我が家で亡くなった子達を自然と思い出す。

どの子が亡くなった時も、サウスが必ず横に付いていてくれた。
キングに乗るサウス
常に私達のそばで、同じように色んなことを感じながら過ごしたサウス。
きっと私達とは違う解釈で、我が家の様々をつぶさに観てくれた。


たかが猫と言う人は多いだろうし、確かにサウスは猫だ。
サウスちゃん 寝起きシャキ!
けれど、私達夫婦にとって、サウスは特別な存在だった。


生きるということが、どういうことか、猫がいかに人を観察し、役に立ちたいと思っているかを教えてくれた。
サウスちゃん 楽になったよ
サウス本人は教えるつもりはなかったろうけど、サウスの日々の過ごし方を観ていると、その豊かな心情や思いやりにハッとさせられることが多かった。


誰にでも、どの猫にも、同じように接するサウス。
サウスと秀坊 母と子的な

りゅうくん、サウス、たまおくん

ゲート、パッソ、サウス、しお

フィットくん サウスちゃんと寝んねん

先に寝るね ラック・オッズ・サウス

マリナ シロジ サウス

サウスちゃん 高所パトロール

マリナとサウス 初対面で膝乗り

サウスと五郎蔵 寝間女房2

サウス&アントニオ

サウス&イケちゃん ベッドでグッスリ

サウス&ブーケ

サウス&みいちゃん


時には空気を読めないフリをしてでも、心に傷を負った猫に寄り添ってくれた。
サウスとネネ 2ケツ膝乗り
こちらの思いを読み取って、あえて距離を取ってくれたこともあった。

お客さんがお見えになると、いつも歓迎してくれたなぁ。
サウスちゃん膝乗り

膝から降りないサウスちゃん

サウスちゃん スリスリ

サウスちゃん ゴロゴロ♪


新しい保護猫が来ると、必ずお世話役を買って出てくれた。
サウスちゃん お母さん役します

サウスちゃん 子猫見守り


我が家の飼い猫で、気難しかったヨイチと仲良くしてくれたなぁ。
サウスちゃん ヨイチと寝んね


きっともう、サウス以上に平和で愛情豊かな子には、巡り会えないだろう。
半身をえぐり取られたような、辛い気持ち。

サウス「生きてたら、こーゆー痛みもあるよね」
サウスちゃん 知ってるよ
サウスなら、こーゆー辛さも心の中でじっくりと穏やかで温かいモノに変えて、生涯大事にするんだろうな。
そうありたいね。 ま、今は無理やけどな! そんなにニンゲン出来てナイもん!!


募集猫一覧に載せていたサウス。 遺しておきたいので、ココに置いておこうっと。
サウスちゃん 接客好きやから
サビ柄サウスちゃん。人も猫も大好きな接客猫。心豊かで平和を好みます。
世話焼きで舐め魔、はっちゃけ系サビ柄。
保護時、酷い猫風邪を引いており、カリシウイルスのキャリアで涙目・鼻水がよく出てます。
2013年の検査でエイズ陽性と判明。発症はしておらず注意深く様子見を続けています。
2008年秋産まれ。保護日は2009年3月。


サウス、ありがとう。
サウスちゃん 肩乗り
一緒に過ごせて、とても楽しかった。幸せやったよ。 サウスはどうやった?


ほな、また、今度はあの世でな。ヨイチ達と待っといてやー。
サウスちゃん 横顔まん丸目ん玉

おやすみ、ヨキちゃん

3月2日。 ヨキちゃんが、亡くなりました。
ヨキちゃん ホンマは覚えてない



去年の11月、里親募集サイトからお問い合わせを頂いたヨキちゃん。
ヨキちゃん サイレントアン!
トントン拍子に話が進み、お届け前の健康診断を受けに行ったら、重度の腎不全だとわかった。


多飲多尿もなく、吐く様子も観たことなく、元気食欲旺盛だった。
まさか腎不全とは思いもしなかった。 でも、見落としてたんだな…。


お届けの話は白紙に戻し、以後、週に一度の通院を始めた。
ちょうど猫の手作り食を学び始めた頃で、その時に知り合った講師さんにも相談に乗ってもらった。

「その子だけでも手作り食にして、杏仁の種由来のサプリメントを与えてみて下さい!」
それで状態がめっきり良くなった子が居ますのでと教えてもらい、早速サプリメントを取り寄せて、手作り食も始めた。


ヨキは、鶏ササミやレバー系はあまり食べず、鰯やアジなどの魚系が好きだった。
アジと大根、椎茸の猫ご飯
オリーブオイルで炒めたアジに、バターソテーした大根と椎茸を加え、ササミの茹で汁とご飯も少し入れた雑炊。
これは喜んで食べてくれたな〜。

取り寄せたサプリメントは、本当に杏仁豆腐と同じ匂いで、好みは別れるけどトニーやサウスはすんなり口に入れてくれた。
が、肝心のヨキちゃんは断固拒否。
ガッシリと保定して強制給餌的に与えたけど、もう遅かったんやな。



もうヨキと過ごせる時間がなくなり、せめて最期は楽に過ごせるようにと、獣医さんと相談して緩和ケアを開始。
ヨキちゃん 緩和ケア開始
ヨキちゃん お父ちゃん〜…
よしよし、大丈夫やで。 体と気分が少しやけど楽になるさかいな。

お父ちゃんが居てはるで。
ヨキちゃん そばに居ててね
人が大好きなヨキ。そばに旦那さんが居てるのが、とても嬉しい様子。

ヨキちゃん 撫でてくれるの
撫でてもらって、少し笑顔が。

ヨキちゃん 嬉しい
ん〜嬉しいねえ!


ヨキちゃん「楽になって来たみたい。お家帰りたい…」
ヨキちゃん 楽になってきたかも
そうかそうか、お父さんとお家に帰ろうな。


朝からケアしてもらい、病院が閉まるギリギリまで居て、お家に帰ってきました。

その後、ウチでゆっくり過ごすヨキ。
子猫のトニー&ラウム、お転婆なエミーナや真っ黒子猫の3匹にフィットちゃんも加わって、大騒ぎしているとヨキちゃんが頭を上げて様子見。
いつもの風景やね〜。

少しづつ、少しづつ、呼吸が浅くなり、お返事の鳴き声ももう発せなくなった。
それでも私達が撫でたりヨキちゃんと声をかけると、瞬きしたり、サイレントニャーをしてくれた。


可哀想、気の毒に、ゴメンね、なんてことは一切言わず、いつも通りに過ごす赤ツナギ家。
旦那さんも私も泣きはしない。
穏やかに、ヨキちゃん大好きやよ・もういつでもアッチ逝っていいからねと伝えるのみ。

ヨキは頑張った。離れたくないと言う気持ちが強かったんだろう。
予想以上に長く居てくれた。 

みんなが居るホカホカカーペットのそばで、猫達と私と一緒に寝ながら穏やかに、とても静かに旅立った。
苦しむ様子は全くなかった。



「ヨキちゃんは、とても女の子らしい子だから、可愛いお花を飛びっきり用意したよ。飾ってあげなよ」と旦那さん。
ガサツな私が飾っても女子らしくなったゾ!!
ヨキちゃんのお花 乙女飾り
乙女らしいの〜。 我が家で一番の女の子らしい猫だったもんね。

そんな可愛いヨキちゃんをご縁に繋げんで、ゴメンやで。
でも一緒に過ごせて私達は嬉しかったよ。 ヨキちゃん、ありがとう。おおきにやで。

ネネくん、旅立ちました

11月11日。ネネくんは、FIP(猫伝染性腹膜炎)のウェットタイプを発症し、亡くなりました。
ネネくん 旅立ち前




ネネには持病があった。 保護前からあった、てんかん発作に口内炎。体調も常に不安定だった。
ネネくん 飼い主宅にて
発作による大怪我が元の飼い主宅でもあり、ウチに引き取ってからもあった。
上の写真は元の飼い主宅に居た頃のネネ。


ガサガサの皮膚に、ハゲ散らかした身体。不信感丸出しの表情。
ネネくん 人間不信?

ネネくん 指匂ってごらん
すっかり忘れてたけど、ネネってばウチに来た時、こんな顔してたんやな〜。


ネネのてんかん発作は、突然起こる。発作中、ネネ本人の意識はストップしているようだった。
発作が終わるとネネは発作していた事を知らなかったように、ケロッとしていた。
他の猫達から冷ややかな視線が集まり「?何やみな、何人の事観てんねや?」とキョトンとしていた。


発作で大怪我をした時のネネ。こん時ぁ驚いたな〜。
ネネくん 治療して落ち着いた


構って欲しいのに構って貰えず、そのストレスから過剰グルーミングをし、こんな姿になったこともあった。
ネネくん 6月5日 下半身ハゲ状態

ネネくん 6月3日 下半身ハゲ状態


でも構うと、グルーミングは治まり、毛ぇ復活。
ネネくん 毛が生えました

ネネくん 誰がハゲやねん
一ヶ月でこんなに毛が生えるなんてねぇ〜。ネネは本当に驚かせてくれるわ。


一緒に暮らす内に、みるみるネネの表情が変わってくる。
ネネくん 気持ちえぇわ〜

ネネくん どっこも悪ない

イヤなコトは「イヤやっちゅーとるやろうが!!!」と素直に訴えるようにもなった。
ネネ 病院イヤっちゅとろぅが!!

甘えたい、構って欲しい、伝えたい事がある。そんな時は躊躇せず言いに来てくれる子だった。
ネネくん くしゃみしたらアカンのかい


その我の強さから、猫キライかと思いきや、意外にも猫達と仲良く出来ていた。
ラック ニコット エミーナ ネネ

ネネ ニコットを枕に

サウスとネネ 2ケツ膝乗り
自分のペースも大事にするけど、他の猫達のペースも尊重してくれる子だった。


「今、晩ご飯食べてるから、膝に乗るんはもうちょっと後にしてくれるか?」と言うと「しゃーないな」な顔で
大人しく待っていてくれた。
ネネくん 膝早く空けへんかな…



偏屈で我が強く、ややこしい持病持ち。押しが強過ぎる甘えん坊のネネには、良縁を期待していなかった。
ネネくん オレもそうや
どの子にも必ず良縁がある。そう心から思ってるけど、やっぱり難しい子も居る。ネネは難しい子だと私は感じていた。
なら、ずっとウチで過ごしたらいいさ。 そもそも、良縁が決まるまでは、みなウチの子。かまへんかまへん。
持病がなんぼあったって、ウチでゴキゲンで楽しく暮らしている内に、良縁が舞い込むかも知れんよな。
そうお気楽に考えていた。



今年の8月に口内炎でご飯が食べづらくなって、結果極度の貧血に。 輸血して元気になったネネ。
輸血後のネネ
その後は、注意深く様子見していた。 よく食べるようになり、よく甘えてくれていた。


それが、急にご飯を食べなくなり、あぁまた口内炎だな。貧血と脱水の治療をすれば、また元気になってくれるだろう。
そう思って病院へ連れて行くと「お腹がタプタプしてますね…。貧血ヒドいですが、口内炎ではないです」
口内炎じゃない? それなのに食べてなかったの? お腹タプタプって、昨夜はそんなことなかった…。
食欲減退、タプタプのお腹、元気消失、吐き気。お腹に水が溜まるタイプの猫伝染性腹膜炎の症状だ。

もう助からない。ネネの時間は残り少ない。だったら、後はネネが快適に暮らせるようにするしかナイ。
獣医さんと相談し、緩和ケアをしてもらい、家で看取ることに。


そのケアの最中に、ネネの容態が急変。連絡を受けてすぐに旦那さんが駆けつけるも、臨終には間に合わなかった。

「ネネくん、私がずっと抱っこしていました。苦しまず、穏やかな最期でしたよ」
ネネを抱っこして看取ってくれたのは、亡くなった飼い猫ヨイチの担当をしてくれていたYさんだった。

ヨイチが入院治療している時も、きめ細かくお世話してくれたYさん。
気難し屋でワガママなヨイチはYさんが大好きだった。

動物の気持ちをキチンと受け止めてくれるYさんに抱っこされて、苦しまずに穏やかに最期を迎えたなんて
ネネ、お前〜やるやんけ!!


私達がネネにしてあげられた事は、沢山の愛情を伝え、愛し合ったこと。
ネネくん 相思相愛のオレら
残り少なくなった時を一緒に過ごせなかった事はとても残念だけど、Yさんに看取ってもらえて本当に良かった。
きっとネネが一番望んでたのは、大好きだよ安心してねと言われながら抱っこされること。

それが叶ったんやもん。良かったとしか言いようがナイ。良かった良かった…。
大事な保護猫が亡くなって、良かったと思えるなんて、なかなか無い事だよな。


ホンマ言うたら、FIPなんかにさせんようにせなーアカンかったのにな。
ネネみたいな可愛い猫が、こんな早くに亡くなって良かった筈がナイやん!

偏屈でガンコで押しの強い甘えん坊で、ややこしい持病持ち。
それでもネネは良い子で、とっても可愛い子でした。


ネネ、ゆっくり休みぃや。
ネネくん 一番の寝床

ナツキちゃん、おやすみ

10月22日。ナツキちゃんが亡くなりました。
ナツキちゃん 花に囲まれて
ナツキの体調に異変が出たのは、たまちゃんがFIPとわかる数日前。今月初旬頃だ。


台所の狭い棚の中に潜んで、一日中出て来ない日があった。
ご飯を持って行っても食べず、憎々しい目でこちらを睨んでいた。
誰かに八つ当たりでもされて、不覚にも負けちゃったのか? 

いや、違う。ナツキは仲の良い猫が居なかったけど、仲の悪い猫も居なかった。
他の猫と絶妙な距離を取れる子で、ケンカをすることも、巻き込まれることも一切なかった。
ナツキちゃん 充電中
かといって、猫キライでもなく、でも誰かとくっついて寝る事もなかった。
そんなナツキなので、誰かにチョッカイかけられる筈はないし、引きこもる理由にならない。
間違いなく、体調に異変があるんだ。


触られるのを極端にイヤがる子だけど、奮起一発、洗濯ネットに入れてキャリーイン!
予想に反してすんなりキャリーイン出来たのは、大分しんどかったからだろう。


血液検査の結果は、まさかの問題なし。腎臓も肝臓も正常値、血糖値だけが少し高いぐらい。
念のため一泊して様子見しても、異変もなく出されたご飯は完食。
たまちゃんを退院させた翌日に、ナツキも退院。


たまちゃんの看取りに備えて見守りながら、ナツキちゃんの様子を注意深く観る。

やっぱりオカシイ。ナツキは、私のそばを通り台所へ。その時、私の足を踏んで行った。
こないだ引きこもった棚へ入ろうとするので、寛げるよう整えて誘うも、棚の前でジッとして戸惑った表情。
床からナツキが入りたい棚への段差は、とても低い。なのに、上がれないのか?

歩く様子は若干腰が落ちてるものの、足取りは普通。
でもずっと洗面所と台所の間をウロウロしている。どうみてもオカシイ…。


ナツキちゃんが気になりつつ、たまちゃんのそばへ。
そうこうしている内に、たまちゃんは旅立った。
ひとしきり泣いて感情を爆発させ、雑事を淡々と済ます。 あ。なっちゃん、どうしてる?


猫数の少ない部屋に置いている、小さな段ボールの中で、ナツキは静かにしていた。
呼びかけると、軽く一睨み。触ると嫌がるけど、威嚇せず。調子に乗って、肩甲骨付近から背中を優しく撫でる。
意外にも撫でさせてくれた。 撫でられると気持ち良いとわかってくれるかな?


日曜の晩ご飯前、小部屋から出て来たナツキが、リビングへ。
!! 正常に歩けていない。フラフラと左右に大きく揺れ、前に進もうとしているけど物にぶつかっている。
すぐ横に居たブランちゃんがビックリして「ちょ、ナツどうしたん?」と思わず知らず手でサポートする。

倒れてしまったナツキが頭だけ上げて「アタシ、どないなったん?立たれへん」と訴えた顔で私を見た。
そばにあったキャリーにサポートしながら移動させる。戸惑った表情のナツキの瞳は、揺れていない。
瞳孔も通常な様子。 平衡感覚だけ異常が出たのか? しまった〜動画で撮影しとけば良かった。
とは言え、こーゆー場面に遭遇すると、撮影よりも手当だよなぁ。


しばらくすると落ち着いたようで、また箱の中へ。ご飯を目の前に置くと少しだけ食べてくれた。
日曜の夜はそのまま休み、翌日の月曜も大人しく小部屋で過ごしていて、ご飯もお水も少ないながらも口に入れていた。

なっちゃん、どないや?
ナツキちゃん フラフラ中
とてもしんどそうなナツキ。お腹あたりは普通の呼吸なのに、喉周辺だけ小刻みな早い呼吸。
撫でてみると気持ち良さそうにされるがまま。 それとも、しんどくて抵抗出来ないだけか?

しばらく撫でるも、舌をペロペロし出したので、ナデナデ終了。
おやすみ、明日病院行こうな。


一日置きに通院しているターフちゃんと一緒に病院へ。今回もあっけなくキャリーイン。
病院に着きキャリーから出そうとした時点で、全身が脱力していた。
慌ただしくなる診察台。 結果、遺伝の脳症とわかった。発作を抑える治療が開始。
入院・治療しながら今後の相談。全身の脱力はそのままだけど、またしてもご飯はしっかり食べ、威嚇もする。
目もしっかりしていて、力がある。 この様子なら退院しても大丈夫でしょうとのこと、23日に退院することに決定。


「夜、一度診に来ますが、夜間、人の居ない間にもし発作が起こって、もしもの事があったら、ゴメンなさいね」
獣医さんが現状を報告がてら、そうおっしゃったのは、22日の夕方だった。

それから2時間後。ナツキは発作を起こし、容態急変、手当の甲斐なく心肺停止に。
「ご主人の携帯に電話したんですが留守電で」と獣医さんから連絡が入り、仕事中やけどバイクで病院へ急行。
この時間帯、旦那さんは掃除機をかけている。 私も携帯と自宅の電話を鳴らしてみるも留守。

チ!! 有事の際に出んなんて何してんねん! 掃除機かけてんやん!!と、1人ツッコミ。
冷静に、冷静に。事故起こしたら、どんならん。



病院に到着、すでに診察時間はとうに過ぎ、お客さんは居ない。
獣医さん達とスタッフさん達が出迎えてくれ、ナツキちゃんは既にエンジェルケアが済んでいた。
ナツキちゃん逝去
ナツキは静かに横たわっていて、とても綺麗だった。 柔らかく温かい体。
不妊手術が済んだ直後の猫のように、寝ているだけやナイの?


遺伝性の脳症。じゃあ、ナツキと同じ家で産まれ育った猫達みんなが、こうなる可能性があるの…?
ココん家の猫達は、兄妹猫から増えている。血が濃い血統だ。

既にてんかん発作を繰り返しているネネ、ナツキ・ネネより先に引き上げたヨキ・ムギも
里子に出たイチコとニキ、ミキとサツキも、ある日いきなり脳症が発症して、フラフラして歩けなくなって亡くなるの?
そんなコト、今考える事やナイ。帰らなー。


病院のみなさんにお礼を言うだけで精一杯の私。あ。財布持って来てなかった。
かまへんや、明日旦那さんに支払いに行かせよう。えらいスンマヘン。


バイクの足元になっちゃんが入った箱を置き、慎重に走る。
病院を出てすぐの角を曲がった途端に、堪えきれなくなった。
け、かまへんわ夜やもん。ヘルメット冠ってるし、泣いてたって見えへんわ。
泣いたったわ!



職場に戻って仕事再開。って、もう閉店時間。
旦那さんが迎えに来て「何、その箱? 誰?」 携帯見てへんのかい!!!
一発ケリを入れて説明。ショックを受ける旦那さん。そらそや。夕方まで元気やってんから…。


家に戻る前に、スーパーに寄ってお花を購入。
みんな、ただいま〜。なっちゃんも一緒やで…。
なっちゃん帰宅


不思議そうに箱に寄って来る猫達。
ナツキねえねえ〜

もう温かさはなく、体は固くなり始めていた。
ナツキちゃんを撫でる

なっちゃん、ナツキ。撫でさせてや。
ナツキちゃんの体を撫でる
こないだ撫でた時、どない思った? イヤやったか?気持ち良かったか?

イヤやったかも知れんけど、気持ち良かったかも知れん。
どっちゃでもかまへんわ。お母ちゃんの気持ちだけは、伝わったやろ?それで充分や。



動物は、生き方や死に方、死ぬ時期を無意識で選んでいるそうな。
寿命は産まれ持った魂が決めていて、亡くなる前は愛に包まれ感謝しているそうな。
そう言うてくれはった人が居てて、あぁそうだったら良いな。そうであって欲しいなと思った。

なっちゃんは看取って欲しくはなかったんかな。看取ってくれんでも全然かまへんかったんかな。
看取ってくれる人が居なくても、受けた愛情や感謝を反芻しながら旅立てるならえぇなあと、私は思う。
なっちゃんが、そうであってくれますように。



人慣れしてなくても、人を怖がることはなくなり、我が家で快適に過ごしていたナツキちゃん。
素直に甘えて撫でてもらえる時間を持てなくて、本当にゴメンやで。
たまちゃんがホン先に歩いてるから、一緒に付いて行きよしよ。


プロフィール

赤ツナギ  

Author:赤ツナギ  
ガソリンスタンド勤務の猫好きおばちゃん。
兵庫県尼崎市で猫の里親募集中。
ちょいとベタな関西弁でゴメンやっしゃ~

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